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【報告】講演会「長寿社会に生きる」

 2011年10月7日(金)、北海学園大学 教育会館 AV4教室において、第3回定期講演会「長寿社会を生きる」を開催いたしました。

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 今回は急な開催で告知の時間があまり取れませんでしたが、平日開催にも関わらず大勢の皆さまにご参加いただきました。会場は講師と参加者の距離が近いアットホームな教室でしたが、開場と同時に前方から次々と席が埋まり、参加された皆さんの強い関心と期待の大きさが伺えました。

 

 講演は、アメリカでのジェロントロジー研究の発展的状況に比べ、世界最長寿国にも関わらず最期まで人間らしく生きることが難しい日本の社会を危惧し、単身帰国して研究活動に取り組まれているという秋山弘子先生ご自身のお話から始まりました。

 

g022.gif 戦後半世紀の間に、平均寿命が30年伸びるという人類史上これまでにない寿命革命がおこり、人生90年となった日本。しかし、こうした長寿時代の課題に対し、個人も社会もまだ意識を切り替えられていないのが現状。このような課題の解決に向けて生活のあらゆる側面に関わるのがジェロントロジーであり、その歴史的背景から、研究が進むにつれて明らかになってきた高齢期の可能性やこの先に起こる社会の変化など、私たちの意識変化を触発するような最新データを示され、今この私たちをとりまく社会環境で何が起こっているのかをわかりやすくお話いただきました。

 

g032.gif 特に先生が長年取り組まれてきた、高齢者を対象とした20年間の追跡調査のデータから、「高齢者の自立期間の延長」と「住み慣れたところで日常生活の継続を支える生活環境整備」、そして「人のつながりをつくる」という3点の解決策が導き出されたこと。 さらに、これを実現するための千葉県柏市と福井県の2つの地域で取り組まれている社会実験の取り組みについて、詳しく具体的な紹介がありました。

 

 これらの研究や取り組みは、来たる超高齢社会に向けて「長寿」と「健康」と「経済」をつなぎ、これを循環するシステムをつくることが目的であり、そのシステムの実現によって、私たちの社会を持続可能な高齢社会につくりかえることにつながる。と、ジェロントロジーの目指すところを示され、講演を締めくくられました。

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 最後に、コメンテーターの伊福部先生を含めて会場との質疑応答が行われ、少子化対策の問題、サクセスフルエイジングとは?、など多岐に渡る議論で盛り上がりました。

 

 私たちが今これからの長寿社会を生きるためには、どんな社会を目指し、そこに向けてそれぞれの知恵や経験、行動力をどう活かすべきなのか、深く考えさせられる意義のある一日となりました。

 

【会員限定】

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イベント   2011/10/28   admin